心の健康を保つ目的で、瞑想(Meditation)やヨガ(Yoga)や座禅(Zen)を行うことが流行っています。
しかし、流行は商売になることもあってか、新しい方法が次々と登場し、やり方が多くなり過ぎて、わけがわからない。
そこで、今回は、それらの共通点を探ってみました。
結論を先に言うと、最大の共通点は【呼吸】あるいは【呼吸法】でした。
【呼吸】をコントロールすることで、間接的に感情や気分をコントロールする、というのが、瞑想やヨガや座禅に共通する本質のようです。
そして、数ある【呼吸法】の共通点を調べみたところ、以下の
7つにまとめることができました。
■ ポイント1. 背筋を伸ばして、リラックスする。
■ ポイント2. 呼吸法は心地よく感じるまで続ける。
■ ポイント3. 複式呼吸。
■ ポイント4. 息を吸うのは、鼻から。息を吐くのはご自由に。
■ ポイント5. 息を吸ったら、倍の時間をかけて息を吐く。
■ ポイント6. 慣れてきたら、息を止めてみる。
■ ポイント7. 呼吸にできるだけ集中。雑念は放置して観察。
■ ポイント1. 背筋を伸ばして、リラックスする。
共通点の最初は、「背筋を伸ばす」と「リラックス」です。
「背筋を伸ばす」からといって力んではだめですが、体幹を曲げたり伸ばしたりして「リラックス」するのは許容範囲。
他には、「リラックス」のために、ラクな服装を着ましょうとか、音楽を流しましょうとか、自然を感じましょう(風を通しましょう)、アロマを炊きましょう、ストレッチをしましょう、など、さまざまな方法が紹介されていました。
つまり、良い姿勢でリラックスしていれば、なんでもいいということね。
ちなみに、呼吸法をするときは、「あぐら」というのが多かったけど、ソファにゆったり腰掛けて行う、というのもあったし、立って行う、というのもあったし、臥床して行う、というのもあった。
また、目は閉じるというのもあったし、半目というのもあったし、開けたままでもいいというのもあった。
結果的に、あぐらで座ったまま目を閉じて【呼吸】するのが「座禅」や「瞑想」と呼ばれることが多く、ストレッチしながら目を閉じないで【呼吸】するのが「ヨガ」と呼ばれると考えられます。
■ ポイント2. 呼吸法は心地よく感じるまで続ける。
呼吸法を続ける時間。色々ありました。
5分とか、15分とか、20分とか。
結論は、「気持ちいいな」と感じるまで続けるということ。
人によってちがうのはもちろん、同じ人でも、コンディションによって時間の長さはちがうだろう。
ちなみに、調べたうちの最短は2分でした。2分が最低ラインか??
■ ポイント3. 複式呼吸。
リラックス=腹式呼吸、というくらい、みんな口をそろえて腹式呼吸。
覚醒=胸式呼吸、とか○○呼吸とか△△呼吸とかあったけど、本末転倒なので紹介しません。
共通点は、「複式呼吸」で決まり。
■ ポイント4. 息を吸うのは、鼻から。息を吐くのはご自由に。
共通していたのは、「鼻から息を吸う」でした。
一方、息を吐くことについては、「鼻から」もあれば、「口から」もあれば、「鼻でも口でもよい」もあった。
ので、こだわりたい人だけこだわればいい。これは理屈じゃない。
ところで、鼻がつまっていたら【呼吸法】できない!?
という素朴な気づきは無視して続けます。
■ ポイント5. 息を吸ったら、倍の時間をかけて息を吐く。
息を吸ったり吐いたりする時間。
4秒、8秒、12秒……実に色々な秒数がありました。
共通点は、「息を吸う時間:息を吐く時間=1:2」ということ。
4秒かけて吸ったら、8秒かけて吐く。
6秒かけて吸ったら、12秒かけて吐く。
10秒かけて吸ったら、20秒かけて吐く。
慣れてくると、だんだん長くできるそうです。
■ ポイント6. 慣れてきたら、息を止めてみる。
慣れてきたら、息を吸って、息を止めて、息を吐く、にするといいらしい。
息を止める時間は、慣れ具合に応じて、無理なく続けられる程度。
最初は短くてもよい。
目標というか、最長は、息を吐く時間の2倍かな?
つまり、最終目標は、「吸う:止める:吐く=1:4:2」となる。
■ ポイント7. 呼吸にできるだけ集中。雑念は放置して観察。
目を閉じてじっとしてれば、普通はあれこれ考えてしまう(それか、寝る)。
【呼吸法】では、なるべくあれこれ考えないのがいいようだ。
そのため、呼吸に集中しよう、(心の中で)呼吸を数えよう、
眉間の感覚に注意を集中しよう、ストレッチの動きに集中しよう、
ぼーっとしてればいい、などの解決方法が紹介されていました。
でも、くり返しになるが、普通はあれこれ考えちゃう。
その時、「考えちゃだめだ…考えちゃだめだ…考えちゃだめだ…」
みたいになっては、リラックスできないし、悪循環にはまる。
そこで、雑念が湧いてしまう場合は、雑念を放置する。
(無視ではない点に注意)
そして、湧いた雑念を客観的に観察(解説?)すればいいそうです。
例えば、「あーあ、また自分いやなこと思い出してるなー」とか、
「あー、また私このこと考えてるなー」 とか、そういうことだろう。
で、雑念が湧かなくなったり、解説したくなくなったらやめる。
もちろん、呼吸はずっと続ける。
そうすると、だんだん雑念に動じなくなるらしい。
感情に振り回されなくなる、ということかな?
まぁ、これ以上は宗教的な色合いが濃そうなので調べていません。